視覚伝導路

Author: citronnier // Category:
 外界から眼に入ってくる視覚情報すなわち光刺激は、網膜の(((視細胞 photo receptor)))により電気信号に変換され、(((双極細胞 bipolar cell)))を経て、(((神経節細胞 ganglion cell)))に達する。ここまでの神経要素を(((第1ニューロン first neuron)))という。(((神経節細胞 ganglion cell)))から出た神経線維は、集まって(((視神経 optic nerve)))となり、(((視交叉 optic chiasm)))を経て(((視床)))の(((外側膝状体 lateral geniculate body)))に達する。ここまでの神経要素を(((第2ニューロン)))という。(((外側膝状体 lateral geniculate body)))を出た神経線維は、(((視放線 optic radiation)))となって大脳後葉皮質の視覚野(visual cortex)に達する。(((外側膝状体 lateral geniculate body)))からここまでの神経要素を(((第3ニューロン)))という。大脳後頭葉皮質を(((第1次視覚中枢 primary visual cortex)))という。
 このように、網膜視細胞に与えられた刺激は、視神経を経て、大脳後頭葉に達して初めて視覚を生じる。この視覚伝導の経路を、(((視覚伝導路(視覚路):visual pathway)))といい、3つのニューロンが関与している。各部位での神経線維の配列は規則的で、網膜における1点は視覚中枢の1点と(((対応関係)))がある。(retinopopic representation)。



画像。上から(((神経節細胞)))、(((視細胞)))、(((視交叉)))、(((外側膝状体)))、(((後頭葉視覚中枢)))。